下手の横好き
最近自分の時間が持てるようになったこともあって、中国語をやり始めました。初めは、事務所で行かせてもらえた語学研修がきっかけでした。いえいえ、これは表向きでその前に本当のきっかけがあったのです。
ある日、飛行場で出発前の時間つぶしに売り場をぶらぶらしていたところ、私の後からハングルが聞こえてきました。飛行場案内者が誰かを探しており、ハングルで話しかけていたようですが、私は何のことやらとさっぱり関心外でした。ところが、居合わせた家族曰く「私は明らかに韓国人として話かけられていた」そうで、それ以来家族はことあるごとに私のことを「そう言えば中国人みたい…」と言い始めました。どうも私の見た目が中国風(あるいは韓国風?)らしいのですが、これにより「エーイ、そんなに中国人に見えるというなら、いっそ、私のほうが語学をマスターしてみようじゃないの」という何とも理由のつかない機運が盛り上がったわけです。
そんな中で一大チャンスの中国語学研修、多いにワクワクして出かけてはみたのですが、実際は、なぜか私と私の隣(すみません!)の席の方がそろって発音やり直しの連呼でした。結構がっくりきてしまって…、そう言えば、私の日本語だって、東京に住んで相当の期間経つのに未だに初対面の方から「東北の方ですか」と問われるところをみると、どうも私は発音に対する感度が鈍いのではないかと思えてきました。皆が聞き分けられる微妙な音声の違いが自分にはわからない、聞こえないものは結局発音できない、ということです。日本語でさえそうなのですから、四声のある中国語だと、音声の上げ下げに注意しない限り意図しない単語になって会話が成立しないわけで、改めて自分の能力の限界を感じました。
それでも下手の横好きで細々と続けていますと、街で行き交う人々の会話は意外と中国語が多く、街中の行き先案内表示も中国語表記が多いことがわかってきましたし、某百貨店の中国語アナウンスは今一つという強気の意見さえ生まれるようになりました。何よりうれしかったのは、ある日テレビのニュースから聞こえた温首相の言葉、確か有人宇宙飛行の成功だったと思いますが、「太好了」という言葉が聞き取れたことです。 下手の横好きが高じて、どこかで使う機会がないものかと大胆にも台湾に出かけてみました。残念ながら、細々程度では到底会話にならず、ホテルでも何とか中国語で質問したつもりなのに日本語で回答されてやる気を喪失する一方、見かけだけはしっかりと地元住民に見えるのか、御年輩の方に中国語で道を聞かれることが何度かありました。
台北駅では、リュックを背負った小学生高学年らしき少年達が広い駅に迷ったのか、リーダー格の少々太めの少年が私に向かって話かけてきました。「あのー、私日本人ですが…」と動揺しつつ、手を振って会話ができないことを伝えると「なーんだ」という顔をして去っていきました。夏休みに入りたての少年達。きっと何かの行事で台北市内に出てきたのだと思います。本当は、元気一杯の少年達と「今日どこへ行くの?何やっているの?」と会話をしたかったです。ああ残念。少年達、今度行くときは絶対話をしようね!それまでに言葉上手になるからね!
ある日、飛行場で出発前の時間つぶしに売り場をぶらぶらしていたところ、私の後からハングルが聞こえてきました。飛行場案内者が誰かを探しており、ハングルで話しかけていたようですが、私は何のことやらとさっぱり関心外でした。ところが、居合わせた家族曰く「私は明らかに韓国人として話かけられていた」そうで、それ以来家族はことあるごとに私のことを「そう言えば中国人みたい…」と言い始めました。どうも私の見た目が中国風(あるいは韓国風?)らしいのですが、これにより「エーイ、そんなに中国人に見えるというなら、いっそ、私のほうが語学をマスターしてみようじゃないの」という何とも理由のつかない機運が盛り上がったわけです。
そんな中で一大チャンスの中国語学研修、多いにワクワクして出かけてはみたのですが、実際は、なぜか私と私の隣(すみません!)の席の方がそろって発音やり直しの連呼でした。結構がっくりきてしまって…、そう言えば、私の日本語だって、東京に住んで相当の期間経つのに未だに初対面の方から「東北の方ですか」と問われるところをみると、どうも私は発音に対する感度が鈍いのではないかと思えてきました。皆が聞き分けられる微妙な音声の違いが自分にはわからない、聞こえないものは結局発音できない、ということです。日本語でさえそうなのですから、四声のある中国語だと、音声の上げ下げに注意しない限り意図しない単語になって会話が成立しないわけで、改めて自分の能力の限界を感じました。
それでも下手の横好きで細々と続けていますと、街で行き交う人々の会話は意外と中国語が多く、街中の行き先案内表示も中国語表記が多いことがわかってきましたし、某百貨店の中国語アナウンスは今一つという強気の意見さえ生まれるようになりました。何よりうれしかったのは、ある日テレビのニュースから聞こえた温首相の言葉、確か有人宇宙飛行の成功だったと思いますが、「太好了」という言葉が聞き取れたことです。 下手の横好きが高じて、どこかで使う機会がないものかと大胆にも台湾に出かけてみました。残念ながら、細々程度では到底会話にならず、ホテルでも何とか中国語で質問したつもりなのに日本語で回答されてやる気を喪失する一方、見かけだけはしっかりと地元住民に見えるのか、御年輩の方に中国語で道を聞かれることが何度かありました。
台北駅では、リュックを背負った小学生高学年らしき少年達が広い駅に迷ったのか、リーダー格の少々太めの少年が私に向かって話かけてきました。「あのー、私日本人ですが…」と動揺しつつ、手を振って会話ができないことを伝えると「なーんだ」という顔をして去っていきました。夏休みに入りたての少年達。きっと何かの行事で台北市内に出てきたのだと思います。本当は、元気一杯の少年達と「今日どこへ行くの?何やっているの?」と会話をしたかったです。ああ残念。少年達、今度行くときは絶対話をしようね!それまでに言葉上手になるからね!
広報委員会委員 橋本久美子
(2009.10.14データ更新)
(2009.10.14データ更新)