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従藍而青(じゅうらんにしょう)

  
私は、昔からことわざと4字熟語が好きで事あるごとに引用してきました。
ここで問題です。皆さん、「従藍而青」という4字熟語をご存知でしょうか?
ことわざとしては、「青は藍より出でて藍より青し」ともいいます。糸を青く染めるのに染料の藍に浸しては乾かすを繰り返すそうです。やがて、染料の藍よりも鮮やかな濃い青に仕上がるといいます。従藍而青の教えるところは、人が成長する上で、努力や鍛錬がどんなに大切かということのたとえです。同義語に「出藍の誉れ」があります。特に弟子が先生よりすぐれているという評判・名誉であるときに使います。
念のため、一般的に「鳶が鷹を産んだ」といったものとは教えるところは異なります。(笑)
 
さて、中学生と小学生のわが子の成長をじっと見守り、考えるに・・・・・。
 
30年前とは大きく時代が大きく変化しています。
たとえば、私の時代は、「三種の神器」といえば、クーラー、カラーテレビ、自家用車でした。生活の快適さが向上し、行楽も多彩になった時代です。
現代の「新・三種の神器」は、デジタルカメラ、薄型テレビ、DVDレコーダーとなりました。アナログからデジタルへの大きな転換です。ただ快適になったと言う以上に、新たな広がりを持つ可能性のある、期待に満ちた世界の到来です。
 
そこで、本論へ。
便利となった新しい時代に、我等の子供達が従藍而青と成長してもらうためには、ものの便利さだけを追求するのではなく、親から子へと伝えたい、時代を超えた「こころの三種の神器」があってもよいのかなぁと感じます。
私が考える、「こころの三種の神器」とは、「感謝」、「信頼」、「理念」です。
なんでも良いと思いますが、子供たちに、まごころの暖かさを伝承し、子供たちと一緒に思い出を作りながら、世の中が従藍而青の精神で育てていこうと、していくことがとても大切な時代を迎えていることと考えています。
 
ちなみに蛇足ですが、従藍而青を英語では、「The scholar may be better than the master.(生徒が先生よりもよくなることもある。)」となるそうです。ちょっとそっけないですね。
  広報委員会  平野  満
(2008.2.18データ更新)