再会
先日28年ぶりにある人に再会した。ある人とは、私が小学校6年生の時の教育実習生F先生である。当時F先生は教育学部の4年生で、私の小学校に教育実習に来ていた10歳年上の優しいお兄さんだった。今は教育実習生と児童の学校以外での付き合いは禁止されているのかもしれないが、日曜日に市営プールに連れて行ってもらったり、学校帰りに下宿先に寄ってお菓子をご馳走になったりした。F先生は、大学卒業後に実家のある福島県で教員採用され、私とは年賀状のやりとりのみとなったが、いつしか年賀状のやり取りも消滅していた。
ところがある日突然、当時の若々しいF先生が夢に出てきた。気になって翌日インターネットの検索エンジンで氏名を検索してみたところ、福島の小学校で校長先生になっていることが判明した。早速学校宛に手紙を書いてみたところ、約1ヶ月後にF先生から返事の電子メールが届いた。「鮮明に覚えているよ。元気ですか。学校は退職し福島県の教育委員会にいます。手紙は学校から転送されました。」と言う内容だ。何回か電子メールでやりとりし、福島で再会することとなった。私は、当時の悪友を誘って福島へ会いに行った。
福島駅で待ち合わせしたものの、10歳年上の優しいお兄さんは50のオヤジになっていたので、すぐには見つけられなかった。F先生は私たち以上にわからなかったことだろう。10歳年下の児童2人は、自分より背が高くなり、髪の毛はほとんど無くなり(友人)、メタボリック進行中で当時の4倍くらいの体重がある(私)、オヤジ2人組になっていたのだから・・・。昔話に花を咲かせ、したたかに飲んで最終の東北新幹線に乗車した。熟睡のあまり降車駅(大宮)で降りることが出来ず終点の東京駅まで行ってしまい、東京駅から京浜東北線の満員電車に乗って大宮まで戻った。今回は楽しい失敗談である。
「インターネットの検索→手紙→手紙の転送→電子メール」。新しいもの(インターネット・電子メール)と変わらないもの(手紙・転送してくれた優しい人の心)のおかげで、楽しい時間を過ごすことができた。
今年もあと僅か。みなさん、良いお年をお迎えください。
来年も素晴らしい年になりますように(^^)
広報委員会 河合 明弘
(2007.12.6データ更新)
(2007.12.6データ更新)